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猫にも利き手(前脚)が!

こんにちは😃

湖南市のペットシッターまほろの加藤です。

春ですね🌸

近所の桜並木も桜吹雪がとっても綺麗でお散歩するだけで旅行に来ているような、普段と違う景色が見れてとっても楽しいです😊

桜、とは全然関係ないのですが今回は猫ちゃんの利き手…いや利き前脚について🐱

私たち人間は、右利き、左利き、もしくは両利きに別れています。全体の9割は右利きであるとされていて、左利きの方を見ると「あ!左利きなんですね」なんて声をかけてしまったり…。

これは脳の神経系の左右差に関連していると考えられていますが、利き手の発生メカニズムは、実はまだ解明されていません。利き手の謎を解明するため、両生類や霊長類、カンガルー、クジラなど、多くのヒト以外の動物でも研究がおこなわれています。

では猫の場合はどうなのでしょうか?猫の利き手(前脚)の研究をされた方がおられるんです。

目次

猫の利き手について

猫の利き手については、アイルランドのクイーンズ大学ベルファスト校の心理学者デボラ・ウェルズ氏が調査を行っています。
対象となったのは、北アイルアイルランドの家庭で暮らす1歳から17歳の24匹のオス猫と24匹のメス猫、合わせて44匹です。
ネコの行動をこまめにチェックする、根気のいる作業で、飼い主さんの協力なしには成り立たない調査でした。

調査の内容は、猫が階段を下りたり物を飛び越えたりするときや、餌を取ろうとした時に、どちらの手(足)を使うのかを観察するもの。
なんと実験は3カ月に渡って続けられたそう!

実験結果は、
物を飛び越えるとき…66%
同様に階段を下りるとき…70%
餌を取るとき…73%
の猫達が、左右どちらかの足をよく使う傾向にあったことがわかりました。
そのほか、トイレに入るときに踏み出す足や、寝転がるときに左右どちら側が上になるかという行動にも、同様の結果が見られたようです。

つまり、人間と同様に猫にも利き手(使いやすい手)があるということ。
ちなみに、実験で観察されたのは、普段の生活環境下で行われたもので、特別なことはされていません。

左右どちらの手を使うのかという利き手の概念が、猫のなかにも存在することに驚きますよね。

ですが、獲物を捕らえたり、毛づくろいをしたり、猫は器用に手足を使って生活している生き物です。
猫によって使いやすい手が左右どちらか決まっているということは、自然なのかもしれません。

そしてさらに驚くのは、この実験でオスとメスの性別による利き手の違いも明らかになっています。

オスとメスで変わる利き手?

デボラ・ウェルズ氏の実験で、猫にも利き手がある、というだけでなく、性別によって利き手が違う傾向にあることも明らかになりました。
オス猫は左手を、メス猫は右手を使うことが多かったようです!

性別によって利き手が変わるのかという理由はまだまだはっきりしていませんが、一説によると、オスメスでの違いは脳の使い方に関係すると言われています。

左手を制御するのは右側の脳、反対に右手を制御するのは左側の脳と言われています。男性ホルモンである「テストステロン」には左脳の発達を遅らせる作用があるため、男性は右脳が成熟しやすいのです。その結果、オスは右脳によって制御されている左手が利き手になりやすい、というわけです。
あぁ…難しい(笑)

実験の対象となった猫たちは、すべて不妊・避妊手術を受けていました。手術により性ホルモンの分泌が減った状況でも性別による違いが見られたことに、研究者たちは大変驚いたそうです。

ちなみに、猫以外の動物である犬やウマ、さらに人間でもオスの方が左利きになる傾向が強いことがわかっています。

愛猫の利き手はどっち?利き手の調べ方

ここまで読むと、「じゃぁうちの子は?」と気になりますよね😊おやつを使った実験で、利き手を観察してみましょう。

<実験の方法>
①お気に入りのおやつを透明なカップや瓶に入れる。
②おやつを発見した猫が、最初にどちらの前足を伸ばしておやつを取ろうとするのか、確認する。

猫によっては興味がなく、どこかへ行ってしまう可能性もありますが、根気強く同様の実験を繰り返します。ただ、慣れてしまうと習慣化しまって、それが利き手が、習慣なのかわからなくなってしまうので間隔を数日空けて行う方が良いと思います。

<日常での観察>
日々の生活で自然に行われる動作を観察する方法もあります。ただ、ずっと観察し続けることは難しいのである程度の期間が必要になります。

●階段の上り下りの際にどちらの足から踏み出すのか
●どちらの足からトイレに入るのか
●障害物を越えるときにどちらの足が出るか
という行為の中で観察してみましょう。
数日から数カ月、のんびりと見ていきましょう。

多頭飼いでオス、メスどちらも飼っている方は、性別による差を比べてみるのもおもしろいですね。

今回ご紹介したのは厳密な実験方法ではないため、結果はあくまで参考程度に考えてください。

…ということは犬も?

ウェルズ氏は犬に対しても同様の実験を行っています。結果は、やはり猫と同じく、左利きはオス犬に多く、右利きはメス犬に多かったようです。

また、左利きの犬の方が、「攻撃的かつストレスに弱い」という傾向があることもわかりました。
右脳は「怖い、寂しい」といったネガティブな感情を、逆に左脳は「楽しい、嬉しい」といったポジティブな感情の処理を担当しており、猫も同様であることが考えられます。

結果、左利きの猫は右利きの猫よりも「慎重派で臆病、ストレスに弱い傾向にある」可能性を指摘しているのです。もちろん、猫の性格には個体差があり、すべてが利き手で決まるというものではありません。

右脳と左脳の働きについてはまだわかっていない部分が多いためここで紹介した内容は一説にすぎませんが、自分の愛猫の利き手と性格の関係について、一度確認してみるのもおもしろいかもしれませんね。

最後に

利き手にはオスとメスで違いがあること、さらに利き手がどちらであるかによって、脳の働きや性格の傾向も変わるとは、とっても興味深いですよね。

皆さんのおうちの猫ちゃん、わんちゃん、小動物さん達の利き手は右ですか?左ですか?
お子さんがいらっしゃるなら、少し先ですが、夏休みの自由研究にぜひ(笑)

最後までお読みいただきありがとうございました。


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