シニア犬の視力低下と視力チェック
こんにちは😃
湖南市のペットシッターまほろの加藤です。
同じ時間を一緒に過ごしてきたのに、いつの間にか年を取り、シニア犬になっていて、犬と人の過ぎていく時間の速さの違いにはっとさせられることがあります。
当たり前の老化ですが、大切な家族だからこそ、少しでも犬の暮らしのQOL(Quality Of Life)を高めて楽しく健康的なシニアライフにしてあげたいですよね。
シニア犬~ハイシニア犬に多い変化のひとつが、視力の低下です。老化や白内障など、犬の視力が低下する原因はさまざまですが、そのサインにいち早く気が付くことが出来れば、犬との暮らしをより充実したものにできるはず。
では、視力が低下した犬にはどんなサインが見られるのでしょうか?
今回は白内障などによるシニア犬の視力低下についてそのサインと気を付けたいポイントをご紹介します。

うちの愛犬ヒヨコも11歳になり、写真のように白内障がだいぶ進んでしまっています。
目次
- ○ 犬の目について
- ○ 犬の視力低下の気付き方
- ○ 犬の目が衰えたら現れる行動
- ○ 自分でできる犬の視力チェック
- ○ 日常生活で気を付けるべきこと
- ○ 最後に
犬の目について
◆犬の平均視力は0.2~0.3
「犬は狩りをしていた動物だし、人間のパートナーとして今も一緒に狩りをしている犬もいるから目はいいのでは?」と思っている方がいるかもしれません。
では、愛犬の顔を観察してみてください。特に目の辺りを重点的に観察してみてください。私達人間との違いがある事に気づいたでしょうか。
犬たちの目は、私達より外側にあります。これにより、焦点を合わせにくいと言われているのです。
そのため、特に見るのが苦手なのが近い距離といわれています。すぐ近くだとピントを上手く合わせることが出来ず、ぼんやりとしか見えていない可能性が高いのだとか。
また、視力についてもあまりよくないと言われており、犬の平均視力は0.2~0.3という数字があります。
犬たちから見た世界は、常にぼんやりとしておりはっきりとは見えていないようです。
ただし、サイトハウンドと呼ばれる犬たちは遠くの獲物を素早く察知する能力を持っていて、遠くを見るための視力も良いといわれています。ボルゾイやグレイハウンドなどがそれにあたります。これらの犬と一緒に暮らしている方なら、犬の視力の鋭さを感じる瞬間もあるかもしれません。
とはいえ、やはり犬にとっても視力は重要な感覚器官。動くものなどへの反応が鈍くなってくるなどして、徐々に視力の衰えを感じる飼い主さんも、私を含め多いと思います。
犬の視力低下の気付き方
犬の視力が低下する原因として挙げられるのは、白内障です。
老化の症状のひとつでもある白内障ですが、シニア犬に限らず、若い犬でも体質的になりやすい犬もいるようです。
遺伝性の白内障は多くの犬で認められていて、シベリアン・ハスキー、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、プードル、ビーグル、ゴールデン・レトリーバー、ボストン・テリアなどがあげられます。
白内障の場合は、少しずつ症状が進行していくので、犬の行動やしぐさが急激に変わる、ということはありませんが、目の中に白い濁りを見つけたりすることで、犬も人間も段階的に対応していくことができます。
そのほかにも、糖尿病に伴う網膜症や緑内障などによっても視力が低下することがあります。これらの場合は物にぶつかるようになったり、周囲の音に敏感になるなどの行動の変化が見られてから分かることが多いようです。
怪我によって目が傷ついたり、角膜炎、突発性網膜変性や、網膜剥離、網膜委縮などといわれる眼の病気の場合は、急激に症状が進み、視力が低下するとされ、これらのケースでは、犬も急に見えなくなってしまうことに驚き、戸惑ってしまうことも…こちらの場合に関しては飼い主として早急に対応してあげなければなりません。
犬の目が衰えたら現れる行動
視力低下した犬たちに多く見られる行動としては以下のものがあります。
□物にぶつかる
□段差につまづく
□床のニオイをやたら嗅ぎながら歩く
□走らなくなる
□以前よりも怖がりになる
□急に触ると驚く
□飼い主さんの側にいたがる
□以前よりもよく吠えるようになった
□以前していた遊びをしなくなる
□飼い主さんと目が合わなくなる
自分でできる犬の視力チェック
視力低下の症状がある場合に、家庭でできる視力確認の方法をご紹介します。
◯ 綿球落下試験
この検査は動く物に対して目で追うか診る検査です。
①丸めたティッシュや脱脂綿を犬の視野の真上から落とします。
②落ちていく物に合わせて目や顔を動かし追うか見ます。動く物を目や顔で追う仕草が見られない場合は、目が見えていない可能性があります。
※ 重さのあるものは音がしたり、風圧で気づいたりしてしまいますので、視力検査には不適当です。
◯ 瞳孔反射テスト
この検査では目の瞳孔の反応を診ます。
①部屋を暗くしてそのまま数分待ち、犬の目を暗闇に慣れさせます。
②次に部屋を明るくして、犬の目の瞳孔の変化を見ます。正常であれば部屋を明るくすると瞳孔は小さく収縮します。瞳孔の大きさに変化が見られない場合は、目が見えていない可能性があります。
日常生活で気を付けるべきこと
◯急に触らない
目が見えないと周りの状況を把握することが出来ません。急に触ってしまうと驚かせてしまいます。見えない犬は不安から臆病になりやすく、急に触られたことで驚いてしまい自己防衛のために相手に噛み付いてしまうこともあります。声を掛け近くに人がいることを知らせてから触るようにしましょう。
◯ 障害物をなくしバリアフリーにする
目が見えないと障害物を避けることが出来ないために物によくぶつかってしまいます。歩くときにぶつかってしまうような物は床には置かないようにし、できる限り歩きやすい空間を作りましょう。
◯ 玄関や階段などの段差には柵を付ける
目が見えないと段差に気付かずに落ちてケガをしてしまいます。そうならない為にあらかじめ危険な所には柵などを設けてそれ以上先に行けないような工夫をしましょう。
◯家具の配置は変えない
目が見えなくなっても以前見えていた頃の記憶を頼りにしています。家具の配置を変えてしまうと生活しにくくなってしまいますので変えないようにしましょう。
◯飼い主さんと良い距離感を保ち安心させる
目の見えない犬は飼い主さんが側にいないと不安になりがちです。その不安から吠えてしまう原因にもなってしまいます。飼い主さんが感じられる場所に犬の居場所を設けたり、飼い主さんの匂いのする毛布や服などを側に置き安心させるのも方法の1つです。
最後に
目の見えない犬と暮らすにはちょっとした工夫が必要になります。
犬は嗅覚や聴覚も優れていますから目が見えなくても飼い主さんの協力があれば元気にお散歩に行ける子もいます。
ちなみにうちのヒヨコもお散歩は大好きです。
ただし自分で歩くのは家の前の100m程度。
あとはスリングの中から周りの景色を見て(嗅いで)楽しんでます。
「そうまでして外に連れ出さなくても…」と言われたこともありますが、連れ出してるんじゃないんです。散歩の時間になるとトットより先に玄関でスタンバイ。私がスリングを持つと自分から飛び乗ってきます(笑)
犬の視力が低下したり、場合によってはほとんど見えなくなってしまうことは、シニア犬では珍しくありません。ただ、そうなってしまったとしても、犬は見えない状況に適応し、毎日を楽しく過ごそうとします。
飼い主としてできるのは、視力が低下しても犬が暮らしやすいように、できる限り犬が普段通りの行動ができるようさりげなくサポートをすることなのかもしれません。
できないことが増えてきたとしても、そばで見守りつつ受け入れて、いつも通りに過ごすことを飼い主として心がけていきたいですよね。
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