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わんちゃんのしつけ 基本の3つ

こんにちは、滋賀県のペットシッターまほろの加藤です。

今回はわんちゃんにこれだけはしつけておきたい基本の3つ「社会化」「ハウストレーニング」「アイコンタクト」をご紹介します。

目次

社会化

社会化とは、「あらゆるものに慣れている」ということで、具体的には人間社会で暮らしていく中で出会うであろうものに慣らせておくことで、過度な恐怖心や警戒心を持たせないようにするというものです。

社会化の時期

社会化期と呼ばれるのは生後12週齢頃までで、この時期は、他の人や犬とのかかわり方といった、いわゆる「社会性」を身につけたり、暮らしの中で出会う刺激に慣れたりしやすい時期です。

「動物の愛護及び管理に関する法律」では、生後56日未満の犬及び猫の販売または販売のための引き渡し、展示を禁止していますので、子犬がご家庭に迎えられるのは、早くても生後2か月、8週齢頃になります。

お迎えまでは、お母さん犬から、兄弟達と一緒に犬の社会を学んでいるはずです。

お迎えできる8週齢頃から12週齢くらいの間で飼い主さんとしてたくさんのことを学ばせていってください。

この大切な時期に外の世界から遮断された場所で暮らした子犬たちは、その後、外に出た時に大きなカルチャーショックを受けることになります。外の世界になかなかなじめないといったストレス状況に陥ったり、成犬になっても警戒心の強い臆病な犬になってしまったりする可能性もでてきてしまいます。

社会化期に経験してほしいこと

社会化ができていない犬にとっては、世の中の多くのものが「経験したことのないもの」です。未知なる世界は、人にとっても恐怖の対象であり、犬でも同じです。未経験のものや知らないものは怖いため、吠えたり、威嚇したりしてしまうのです。

子犬のうちに以下のような経験を積ませることで、「怖くないんだ」「普通のことなんだ」ということを教えてあげましょう。

①人に慣れる
子犬を迎えたら、なるべくたくさんの人に会うようにしてください。積極的にお散歩に行って、たくさんの人に会う経験を積むことで、「人がたくさんいる場所」や「家族以外の人」に慣らすことができます。
そして、社会化のためには、いつも同じ人になでてもらうのではなく、老若男女いろいろな人にお願いするのが効果的です。また、「散歩中に会う人」「家に遊びに来た人」「獣医師」など、さまざまなシーンで人に慣らしていくことも大切です。

②犬に慣れる
他の犬を怖がったり、吠えたりしないように、できるだけ多くの犬と会わせて、楽しく触れ合う経験を積ませましょう。
ただし、他の犬に触れ合う際は事前に飼い主さんに了解を取り、犬が嫌がったりするようなら距離を取っておやつをあげる等して、嫌なイメージが残らないようにしてあげてください。

③たくさんの経験に慣れる
爪切りやシャンプー、ブラッシング、歯磨きなど、犬には慣れさせるべき行為がたくさんあります。子犬のころから体を触る練習をして、スムーズなお手入れができるようにしておきましょう。
また、バイクの音や電話のベル、テレビから聞こえる犬の吠え声なども、犬にとっての刺激になります。こうした音にも慣れる必要があるので、いろんな音を聞かせてみてください。怖がる様子が見られたら小さな音から少しずつ慣らし、同時におやつ等を与えるようにして、良いイメージを残しましょう。

ハウストレーニング(クレートトレーニング)

ハウストレーニングとは、ある特定のエリアに犬が自分から進んで入りたがる状態のことです。「ハウス」にはベッド、マット、クレート、キャリーバッグ、サークルなどさまざまなパターンがあります。

ケージやクレートは狭くてかわいそうと感じる飼い主さんもいるようですが、犬は本来巣穴のような狭くて暗い場所を好みます。ハウスやケージ内は“自分の個室”として、誰にも邪魔されずに落ち着いて休むことができるという犬も多いです。

来客があったときや留守番、また車での移動時にクレートなどに入っていてもらった方が安全な場合もありますし、病院での入院や災害時にはそれらに入ることが必要になってしまうこともあります。

そうしたときに慣れていない犬の場合は強いストレスを感じてしまい、ハウス内で吠えて暴れたり、自傷行為をしてしまったりすることも。そうすることで周囲とのトラブルが起きたり犬自身が傷ついてしまったりするため、日頃からストレスなく入ることができるように慣らしておいてあげることが必要です。

アイコンタクト

アイコンタクトとは、ただ犬が飼い主さんを「見る」のではなく、リーダーである飼い主さんに犬が自分の意思で「注目する」ということです。そのためには飼い主さんと犬の間に、パートナーとしての信頼関係が必要となります。
また、「注目する」ことを教えておくと、ドッグランで他の犬を追うのをやめさせたり、道路に飛び出しそうになっているところを呼び止めるなど、興奮を抑えたり危険な行動を回避することもできる、大切なしつけです。

アイコンタクトが成立してはじめて犬は飼い主さんの指示を聞けるようになるので、アイコンタクトは全てのしつけの基本となります。

最後に

犬のしつけは問題が起きてからよりも、起きる前に行った方がより簡単で早く身につけさせることができます。
★社会化
★ハウストレーニング
★アイコンタクト
は、わんちゃんと飼い主さんが一緒により良く暮らすために必要なことです。
犬を飼い始めた人や犬のしつけの興味を持っている人は、ぜひここで紹介したものから取り組んでみていただきたいです🤗
もちろん、大人のわんちゃんでもしつけることはできます。YouTubeやネット上で、たくさんの方法がご紹介されていますし、トレーナーに相談する、といった手もあります。
ご自身で愛犬に合った方法を探してみてください。

お読みくださりありがとうございました。